2. ティーハーブの使い方、育て方各論
● フレッシュハーブティーの作り方
ハーブの葉(もしくは花)を摘んで、ティーポットに入れてお湯を注ぎます。
3分位すると色が出てくるのでそれで完成。
お湯の温度は沸かしてからちょっと置いた位が良いです。葉がやわらかい時は低め、葉が固い時は熱めにすると良いです。
葉は生のままで良いです。乾燥させる必要はありません。変に乾燥させるよりも生の方が美味しかったりします。
● 冷たいハーブティーの作り方
夏はアイスティーが美味しいです。多めの氷に熱いお湯で作ったハーブティーを入れて一気に冷やします。暖かいハーブティーを時間かけて冷ますとその間香りが逃げるので、一気に冷やしてしまうのがポイント。
夏場は清涼飲料のように飲めて便利です。
● 効能について
基本的にハーブの効能はゆっくりじわじわ効きます。
急に効くものではないので、体質を変えるには継続的に飲む必要があります。
根本的な体質を変えるには90日続ける必要がある(体の細胞が全部入れ替わるのに90日かかる為)といわれています。
ただし香りによる精神にたいする効果や体に対する一時的な効果はあるので、必ずしも長く飲まなければならないというわけではないです。
● おススメのティーハーブ
ハーブティー用のお茶でも飲みやすいものと飲みにくいものがあります。基本的にレモン系の物やミント系の物は飲みやすいです。
苦手な人はまず飲みやすいものから飲んでみる事をお勧めします。
ブレンドする時もそういう物を中心にして混ぜる事で飲みやすくなります。
① レモンバーベナ
ハーブティーの女王とも呼ばれる美味しいハーブティー。フランスではベルベーヌという名前で通っているので、そちらの名前で知られているかもしれません。
気持ちを静めるリラックス効果が知られていて、眠れない夜に飲むイブニングティーとしておすすめです。食欲不振や消化不良にも良いとされています。
育て方としては、熱いのが大好きで温度と水があればどんどん大きくなります。
冬は落葉して枯れ枝だけが残りますが、地中では生きていて、暖かくなる(4月か5月あたり)と枯れ枝から新芽が吹いてきます。
枯れたと思って完全に水やりをやめてしまうとホントに枯れます。冬の間も土が乾いたら水をあげてください。
② レモングラス
東南アジア原産のハーブでトムヤンクンなどに入っています。ちょっとシャープなレモン風味のハーブ。胃を元気にしてくれるとされていて、食欲不振や消化不良の時に。脳の働きの良くなるハーブとも言われています。
育て方としては熱いのが大好きなハーブで、日当たりの良い所で育てます。水も多めで構わないです。冬は枯れる事が多いので1年草扱いしていますが、温度がある程度あれば地下部で残っていて芽吹く事があります。宮城でも越冬する事があるので、関東ならば越える可能性が高いと思います。
これも冬場は見た目枯れているような状態になるので要注意です。
③ スペアミント
爽やかな風味がお馴染みのミント。リラックスとリフレッシュの効果があり、スッキリしたい時におすすめ。生クリーム系のケーキやチョコレートを食べる時のハーブティーとしておすすめです。
とても頑丈で育てるのは簡単。地植えすると地下茎が伸びてはびこるので、鉢植えにとどめておく事をおすすめします。
④ ジャーマンカモミール
リンゴのような甘い香りのする花をハーブティーにします。ピーターラビットのお話にも出てくるとってもメジャーなハーブ。
不眠、胸やけ、冷え症、炎症等様々な場面で力を発揮する有用なハーブです。
カモミールティーにホットミルクを加えたカモミールティーはおすすめです。
⑤ ペパーミント
強い清涼感のあるミント。眠気を覚ましたり集中力を高めるのに良いです。
スペアミントよりも薬効が強く、胃の調子を整えたり肝臓の働きを促すので、二日酔いには濃いめのペパーミントティーがおすすめです(私もよくお世話になります)。
モロッコのあたりでは緑茶とペパーミントをブレンドした物に砂糖をガッツリ入れて労働者達が休憩時間に元気をつける為に飲むそうです。緑茶を入れるとミント単品よりも味に幅ができてコクがでるイメージですね。美味しく飲めるのでこちらもおすすめです。
若干蒸れに弱いですが、これも頑丈でよく育ちます。地植えするとはびこるので、鉢植えのままにしておきます。
⑥ ステビア(甘味料)
甘い葉。ローカロリーの甘味料としてよく使われています。この葉だけでお茶にすると甘ったるくなるので、他のハーブにちょっとだけ混ぜて甘味をつけます。
暑さに強く寒さに弱いですが、仙台あたりなら越冬します。地上部は枯れていても5月くらいになると芽が出てきます。確実に越冬させた方は冬は屋内にとりこんだ方がいいです。
⑦ レモンバーム
レモンの香りのする葉をハーブティーにします。不安や不眠、神経痛によいとされています。免疫力を高めるハーブとしても知られ、このお茶を飲んだ事による長寿伝説もあります。
育てるのはとても簡単。多湿にすると蒸れるので、そこには注意します。