ハーブを用いて香りを加えるだけで料理の印象がガラリと変わります。
ほんのひと手間でいつもの料理に深みがでますし、同じ素材でも味変で飽きずに楽しむ事ができます。
料理に加える時は大まかに
①薬味のように生葉をきざんで一緒に食べる(ネギのイメージ)
②枝そのものは食べずに液体を媒介して香りを加える(月桂樹のイメージ)
の2パターンになります。
どっちの手法を選ぶかは
①柔らかい、香りがきつくない、加熱によって香りがとびやすい
②硬い、香りがきつい、加熱によって香りが飛ばない
という所で判断します。
ハーブによって厳密に分けるというよりは、植物の状態や部位だったり使いわけるイメージです。
例えばバジルは生でも加熱でも使いますし、基本は油や水分に移して使うタイムも葉を茎から外しせば食べられる。
① バジル
言わずと知れたハーブの代表的なハーブ。生のまま何にでも使えます。サラダ、パスタ、カレー、スープ等々。バジルもいろんな種類がありますが、一般的に言われるのはスイートバジルの事。
保存するにはにんにくとオリーブオイルでペーストにしておくと便利です。
育てる時は日当たりの良い暖かい場所ならすくすく育ちます。
耐寒性は10℃くらいなので寒さには注意します。
花がついて種がつくと株が老化するので、葉を収穫したい場合はせっせと花を摘みます。
② ローズマリー
肉・魚料理と様々な料理に使われる万能なハーブ。香りがかなり強いので、加熱する時に添えるだけで香りがうつって風味がでます。
“若返りのハーブ”とされていて化粧水やリンスなんかにも使われます。血行を良くするとも言われていて、ハーブティーやハーブバスにも良いです。香りは集中力を高めてくれます。
育てるのは簡単。耐寒性はありますが、冷たい風があたり過ぎると枯れる事があります。冬は風が直接あたらない工夫をした方が良いです。
③ セージ
ソーセージの原料として有名。肉の臭み消しに使われます。特に豚肉と相性が良いです。
セージは色んな種類がありますが、一般に料理やお茶に使われるのはコモンセージ(Salvia officinalis)です(あとはコモンセージの斑入り品種であるゴールデン、パープル、トリカラー)。
育て方としては、夏に多湿から来る病気になりやすい所がネックです。
寒さには強く、涼しい時期はすくすく育ちます。
④ タイム
これも色んな種類のタイムがありますが、タイムと言った場合はコモンタイムを指します。このお茶は喉に良いとされていて、冬場に重宝します。
このハーブは爽やかで香りが強すぎないので、使い勝手が良いです。肉でも魚でもシチューのような煮込み料理にも。特に鶏肉や白身魚と相性が良いです。
暑さに弱いので育てる時は蒸れに注意。水はけと風通しの良い条件で育ててください。肥料は他のハーブと比べても少なめで良いです。
寒さにはとても強いので冬は心配いりません。
⑤ イタリアンパセリ
平葉のパセリで、縮れているパセリよりもまろやかな風味。
これも何にでも使える汎用性の高いハーブで、サラダ、肉、魚、スープ等にちらしてアクセントにします。
育てるのは簡単。暑さにも寒さにも強い。
⑥ フェンネル
フェンネルには、葉を食べるスイートフェンネル、茎を食べるフローレンスフェンネルの2タイプのものがあります。
魚と相性が良く、魚料理によく使われます。あんまり知られてないですが、北京料理でフェンネルの葉を使ったフェンネル餃子というのがあって、美味しくて手軽なのでおすすめです。
育てると巨大な株になります。育てるのは簡単です。水切れ起こすとすぐ葉が黄色くなってしまうので、水切れには注意。
冬は地上部が消えて地面で越冬します。
⑦ オレガノ
トマト、チーズなどと相性がよく、イタリアンでお馴染みなハーブ。フレッシュでも使えますが、乾燥させた方が香りが良いみたいです。
基本的に育てやすいハーブですが、蒸れに弱いので、夏場の多湿には注意する必要があります。冬は簡単に越冬します。